アジャスタ式脚パイプ
『スペーシア』の使い方@KMCモジュール
text:諜邪丸

『スペーシア』とは、Nゲージの『路面モジュール』にて、アジャスター付の脚として使用が推奨されている
パイプ式組立家具システム『イレクター』と同様の機能をもつ類似商品です。以前は東急ハンズ池袋店の
店頭にて入手できたため、私が個人的に路モジやKMCモジュールの脚として採用してきたものです。

残念ながら現在(2003年6月時点)では池袋ハンズでも在庫を置かず取り寄せとなっており
やや入手困難となってしまいましたが、以下に取付方法をご紹介いたしますので
この手の物をお使いになる際のご参考になれば幸いです。


●モジュールの脚として使う場合の構成部品

<1> アジャスター (品番JB-401)
<2> ジョイント (品番PJ-703)
<3> ストッパー (品番PJ-506)
<4> パイプ
以上が、モジュール1台につき各4個ずつ必要となります(ただし、パイプは最短が300mmのため、
所定の長さにカットしなければなりません)。
パーツの色はwebによれば4色あるようですが、池袋ハンズにはグレイオフホワイトの2色しかなかった記憶が。
それしか選べないとすれば、台枠の指定色(ダークグリーン)との相性からいって、前者が適当かと思われます。

●組立方法

・<2>を台枠裏側の任意の場所に固定
 (木ネジor小釘+ゴム系ボンド併用が望ましい)
・<4>をゴム系ボンドで<1>に接着→<5>
・<3>を<5>のパイプ部に通し、所定の位置でビスを締めて固定→<6>
・<6>を台枠に固定した<2>に挿し込む。
 そして地面に置けば、<3>の作用によって設置時の高さが自動的に定まります。
 この状態で<6>と<2>を接着してしまっても構わないのですが、接着しないでおけば
 <6>を台枠から自由に付け外しでき、移動時・収納時に便利です。

●パイプの長さは何mmにすればよい?

パイプの切断寸法ですが、<2>ジョイント(PJ-703)を台枠下面ツライチに取り付ける場合
最低限必要な長さは以下の通り求めます。

<A>ジョイントとの嵌合部35mm+ <B>台枠下面から突出し100mm − <E>18mm(=<C>アジャスターの高さ31mm−<D>パイプとアジャスターの嵌合部13mm)=<F>117mm

台枠を掘り下げないタイプのモジュールであれば、パイプの長さは<F>に対して多少長くてもまったく問題はありません。
その場合、商品ラインナップの中で最短の300mm長のパイプを1台につき2本購入し、
お店で半分(約150mm)にカットしてもらうのが最も手っ取り早いでしょう。
(このパイプは非常に硬い材質のため、金ノコや糸ノコなんぞで切断するのは相当ホネが折れますので
自分で切ろうなどと考えない方が吉、です。お手許に専用パイプカッターもしくはエンジンカッターがあるならこの限りでありませんが…(^^;))
 

●台枠高さ200mmのモジュールに使うとすれば

台枠高さ200mmで作られたモジュールに、このアジャスタパイプを装着する場合は、
下の写真のように、アジャスター下端部を台枠下端ツライチに合わせて
取り付けるのが適当かと思います。
(この場合、パイプが短いため<3>は用いず、<1>にストッパーを兼ねさせています)

ただし、台枠を掘り込んでいるなどの関係で、構造上取り付け不可能と思われるケースもありますので
そういう場合はこの“スペーシア”使用に固執されない方がよいでしょう。


●参考:メーカーのサイト
(株)ミトヨ
http://www.mitoyo-net.co.jp/kumitatepai.htm

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