syura_motorcar.jpg (51951 バイト) 修羅の木曽コーナーモジュール製作記     05

 岩と石垣の巻

「木曽モジュール」の話に飛びついたものの、製作は「修羅の道」を行くがごとし。

kiso_module_rocks01.jpg (45511 バイト) ■岩ですが、結局面倒くさくなり、気に入らないならやり直すつもりで、スタイロそのままでいくことに。(左)着色、削りだし前。かなり派手にシンナーやら墨汁が落下するのでレールをマスキングしておきます。そういえば昔、急いで作った神戸のモジュールを「とれいん」でみて「裏が汚いのが許せない」とかいう変なメールを送ってきた奴がいたなあ、ともかくレイアウトの作業って本来造形だから汚くなるのは当たり前。汚れるのを恐れずに果敢に攻めましょう。

■(左下と右下)岩が墨汁で消し炭のようになっていますが、大丈夫。乾燥すれば、徐々にグレーに変わります。またこの上にフラットホワイトでドライブラシ、また墨汁X20割と代わりばんこに数回繰り返します。他の部分は着色前に茶漉しでミラコンをふりかけて軽くバフ吹きをしてあります。

■石積みに関しては、最初にデッキタンを基本色としてレッドブラウンやらブラックグリーンやら筆で適当に置いた後に上と同じ要領で墨汁染めとドライブラシの繰り返し、をしただけ。

■ところで石やコンクリートが黒くなって汚れるのは表面に珪藻類などコケが繁殖するためだそうです。岩の場合も花崗岩系で本来白っぽい色をしていても経年変化で黒くなっていきます。

■ドライブラシするのは立体感を高めるためです。色は太陽の光の反射によって人間に知覚されると読んだことがありますが、白くするのは日のあたるところが色が白っぽくなる、それを強調して見る人の立体感の認識を手伝うってことでいいのかな。

kiso_module_rocks02.jpg (62887 バイト) kiso_module_rocks03.jpg (51623 バイト)
kiso_module_rocks04.jpg (121150 バイト) kiso_module_rocks05.jpg (97677 バイト)
■上のカットの岩は左下の背の低いのがスタイロにプラスターを表面に流してナイフで削ったもの、左の背の高いのはスタイロそのままです。ごらんのようにできあがりはそんなに変わりない。むしろスタイロの方がごつごつして岩らしい感じがします。背の低いほうは水が増水したときに流れで削られることが多いのでマル味があるということにしておきましょう。

■(左)着色がある程度終わった段階で車両をおいて記念撮影。見上げてみるとなんとなく苦労が報われる感じ。昴さんが名付けた「修羅の洞門」でしたっけ、いいフレーズ(笑)

(May 15)

kiso_module_rocks06.jpg (92378 バイト) ■小技ではありますが、橋の下をいじってみました。奥の岩は手持ちのプラスターキャスティングをゴム系の接着剤で貼り付けてからプラスタークローズで接合、ミラコン振りかけで接合部を隠した後に墨汁・ドライブラシで着色。偶然、岩の割れ目が何かに似ているなあ、色っぽい形になったなあ・・思わず手を合わせて拝んじゃった、などと。これ以上はワイ談(これも死語になりつつあるなあ)になりそうなので止めます。

■谷底については淵も考えましたが、せせこましく感じるので、派手に落石して石だらけになっており、水は石の間からしみ出すって風にまとめることにしました。使ったものは有象無象、製作中のプラスター・ゴミあり、まともなキャスティングを叩き割ったものあり、ウッドランドのロックデブリス2種類、同じくバラスト2種、樹木用のドライフラワー、たけひご、ストラクチャー用の板材をちぎったものなどなど・・をボンドで接着。それぞれ色が違い主張して雑然としてゴミ箱状態です。ボンドが乾いたら、バフを吹いて一網打尽にトーンを整えるつもりです。(May 17)

left.gif (139 バイト)

kmc_linkbunner.jpg (10910 バイト)

right.gif (136 バイト)