修羅のコーナーモジュール製作記（その６）落石覆い

修羅の木曽コーナーモジュール製作記 06

　落石覆いの巻

「木曽モジュール」の話に飛びついたものの、製作は「修羅の道」を行くがごとし。

■岩崎れいるさん撮影の落石覆いです。場所は王滝本線滝越付近。ごらんのように工事中で、撮影後ほどなく解体されたようでその後行ったときには、もう影も形もなくなっていました。この時にメジャーを当て寸法を測っておけばよかったと後悔しきり。ＭＷの木曽路日記のページにも白川線の同じようなものが記録されていますが、かなり複雑な形をしていますので、こんなものができるのか、と考えてしまいますねーー。

■まずは何の材料で作るのか、Kさん（コードネーム釜利谷さん）にプラ材でストラクチャーを作る方法を教えてもらったことがあるので、それを試そうかとも思いましたが、厚みが欲しいのと半丸の切り抜きを考えると躊躇してしまい、結局またもやモジュール躯体の廃材５．５ミリ厚ベニヤ板を切り抜くことに、木工用の糸鋸がないので、こどもの工作用のを「貸せ」と奪い取り、何十年ぶりかに握りました。できる人はプラ板の方がよいような感じがしないでもありません。

■（左）日向淵の落石覆いがこんな形をしていたのかどうかは側面の写真が無いのでわかりません。上のものには梁の出っ張りがないのですが、横から見た写真でも梁が確認できる。ええいおいしい所を混ぜてオリジナルデザインででっちあげだーー。というわけで下右の「半丸アーチ」プラス「梁のデッパリ」タイプ落石覆い。アーチの真ん中に入る柱はあとから２×５ミリ角材をくっつけて上のタイプに似せるつもりです。

■（左下）モジュールへの仮セット。こういうときにスタイロフォームの岩の利点で落石覆いをぐぐっと突っ込んだだけで、へっこんでくれます。梁がうるさい感じはしますが大きさのバランスといい狙ったとおりのような気がします。

■（右下）DBT１０トンがでてくると、こういう風な感じ。寸法としてはモジュールの車両限界規格を参照して、不自然にならないよう幅５０ミリ、高さ５０ミリのクリアランスということにしてみたのですが、離れすぎず、近すぎず、バランスもまあまあといったところですね。

　このカットのように、「列車正面の撮影カットで側面の何本かの柱が透かしでカッコよく見える」というのが落石覆いをモジュールに導入した狙いですので、それはにっこり満足。ここで叫んでみよう！「たーーいむ・とんねる」これがやってみたかった（笑）。

■ニュートラルグレイを筆塗りで塗ってありますが、このあとペーパーがけ、塗装・ウェザリングで木がどこまでコンクリートに近づいてくれるのか、いつものように「やってみなきゃわからない」しかし、この周辺のシーナリーのイメージがまだ沸いてこないので真っ白けです。（Ｍａｙ　１８）

■（上）落石覆い上の「落石状況」。スタイロフォームを敷いてから「引力の法則」（どっかで書いた覚えがあるなあ）にのっとってデブリス→バラスト→ミラコンの順に下から上へを3段（3回以上こまめに落石したという想定？）にしてエルマーグルーおよびボンドで接着。

■（右上）落石覆いの塗装。ニュートラルグレイ筆塗り→ペーパーがけ→もう一度ニュートラルグレー筆塗り→バフとデッキタンの混合したものをエアブラシ→フラットホワイトを塗り残しながらエアブラシ→ルフトバッフェご用達ブラックグリーンを軽くエアブラシ→墨汁Ｘ２０流し→フラットホワイトでドライブラシ。おいおい全部で何工程だよーー。ともかくなんとかコンクリートみたいな感じがするようになった。

■（右）落石覆い上にポリファイバー貼り付け（岩崎れいるさん、送ってくれてありがとう！）ポリファイバーが届いたことだし、明日からひたすら草をモジュールに貼るぞー。飲んでるヒマないな。

　あとモジュールの完成までに残っているのは「木」ですね。予定としては紅葉の季節にします。ひたすら数をそろえねば。それからなんといっても「お水！」水だけじゃなくて淵や岩場、河原、これまたプラスターから始めなければ。アクセサリーとして「電柱」（ないとさびしい感じ。津川かエコーに注文せねば）全体的には７５パーセントというところでしょうか。なんとか来月の頭にはほとんど完成しそうです。（Ｍａｙ　２1）